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BOY A (2010.11.13)
BOY A






かつて人を殺したことのある、青年のお話。

刑期を終えて釈放された青年は、かつて“少年A”という名で報道され、少女を殺した事件で世間を騒がせた。“ジャック”という新しい名前と環境の中、自分がかつての殺人者であることを隠しながら生きる彼は、慣れない環境に溶け込もうと努力し、友達や恋人をつくり、事故で苦しむ人を救うこともできた。



当然この少年のパターンが全てではないけど、ジャックのようにかつての自分を他人に思えるほど新しい人間に生まれ変わり、優しい人間になれる場合もあるんだろうな。
でも死んだ人も生まれ変われるわけじゃないし、ジャックの犯行に取り返しがつくわけでもない。「過去の自分」が本当に他人になったわけでもなく、更正したからこそ過去の自分の非道に苦しむことになるわけで。





そのうちジャックは、自分の正体が周りにバレることになるわけだけど、自身の罪に苦しむジャックに追い討ちをかけてどん底に追いやる可能性があるのは、世間の目そのものなんだな。今更言うことでもないけど、マスコミの報道は人を救うこともあれば、二次被害を誘発することもあるんだと感じずにはいられない。
ラストの展開では、尤もらしい台詞でまとめることもなく、ありのままの展開を見せて終わったんだと思う。悲劇といえば悲劇だけど、見る人によってその捉え方も変わりそう。




まぁ法律が人の罪を許したところで、世間もそれを許すとは限らないし、刑務所を出ればその人の罪が完全に消えたとは僕は思えないんですよねー。
結局、法で裁かれて罪を償ったと言っても、それは法律上の問題だけであって、その人の行いの是非を決めるのは、一人ひとりの人間になるんだと思う。


この映画では、ジャックが罪を償い出所して、新しい人生を生きていこうと努力したわけだけど、それが成し遂げられるかどうかを描いた映画ではななく、これはジャックのような人間がいたときに、その人を許せるのかどうか、見る人に訴える映画だったと思った。
法に対しても、出所した人に対しても、どう思うのかなんて人それぞれ異なるんだから、この映画の中で答えが提示されたところで、全員それに納得して済ませる問題ではないとも思う。







ちなみに、ジャックは投獄中にこういった状況を考えなかったのかなぁ〜。
もしバレた場合も、自分の犯した罪に向き合って、生きていこうという考えはなかったんだろうか。
服役すれば、それで罪が償われると思っちゃったのか、結局ジャックは自分の身の心配しかしていないわけだし。現状の辛さや、罪を犯した自分に苦しむのだって、そんなの自業自得で当たり前なわけで。刑期を終えてシャバに戻ってからこそ、自分の生き方で罪を償えるとは思わなかったのかな。

ただ、人を殺した人が絶対に許されないっていうんであれば、なぜ刑期ってのを人は用意したんだろうね。法律ではなく、人の目が犯人を死においやるんであれば、その罪は誰が償うんだろう。
人が人を裁くというルールを作ったんなら、本当にこういう状況や心理のことまで考えてルールを作る必要があるんだろうな。







 
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