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パレード (2011.05.08)
パレード








都会の町で、ルームシェアをしていた若者の男女4人。

年長者でしっかり者の会社員、“直樹”(藤原竜也)
恋愛にしか興味のない無職の“琴美”(貫地谷しほり)
先輩の彼女が気になる大学生、“良介”(小出恵介)
イラストレーターの“未来”(香里奈)

さらに、町では女性を狙った暴力事件が度々起こる中、謎の男“サトル”(林遣都)が部屋に加わる。
やがて彼らの関係に変化が現れるのだが…






ルームシェアをする5人の登場人物それぞれに焦点を当てながら物語は進んでいきますね。
これ、青春映画でもなんでもなくて、妙に生々しい現代の一面を描いたお話というか、けっこうブラックなシーンもあります。
なので、楽しい展開を期待して見ると、人によってはトラウマになる可能性もあるんじゃないかな(?)




都会で暮らす若者達の、妙に冷めた人間関係や孤独感みたいなものが描かれているけど、都会の生活が利己主義だとか、「最近の若者は」云々とか、そんな言葉で片付けちゃいけない、現代の希薄な人間関係にスポットが当てられてる気がする;




登場人物達は、うまく付き合おうとするあまり、形式的になりすぎていて、客観的に見るとすごい不気味なんだよね。上手に会話はしているんだけど、感情のない交信のようで、なんだかパソコン同士がデータを交換してるだけみたいだったわ;;
物や情報が溢れる時代だから人の感情が麻痺してることもあるんだろうけど、自分を良く見せようとか、嫌われたくないとかいう理由で、純粋に自分自信を見せられていない気もする。
相手に本気で興味を示さないから、感情的な交流が何もないわけで。
友達が多い人、会話が上手な人だって、それは本当は上辺だけの関係で、上っ面のことしか言ってないからじゃんってこともありえるわけで;



誰も本当の気持ちをぶつけられないんだけど、感情が本当になくなっているわけもなく、それ故にもどかしい気持ちもあって、人それぞれが人には言えない“何か”に逃げる。
本当は自分の非も、自分を堕落させ続けている異質な家の空間のことも分かっているのに、そこに留まっていることに体も心も慣れちゃってる。




この映画で一番怖いのは、隠していたはずの自分の一面が、周りの人に見透かされていることを示唆していることですね。
上手く人付き合いをこなすために、隠しておいた自分の一部分、本心は、実は周りの人に見透かされていて、周りの人も人間関係を壊さないために、誰も何も言わないのかもしれないってことで。
自分が望む関係を壊さないためなら、何を知ってしまっても、笑って見過ごすこともあるわけで。
自分のことは、自分が自分の人生の主人公であるが故に、自分だけが分かっているつもりでも、考えや言動の意図は、とっくに他人に見透かされているのかも…。



なんだかあんまり触れてほしくない感覚で気持ち悪いんだけど、それが現実の一面で、自分にも当てはめられることがあると思うからこそ、この映画をちょっと怖いと思っちゃったり…。
まさかこんな微妙な感覚のことを映画にしてくるとは思わなかったあたり、ちょっと邦画の独特さというか、凄さを感じたわ。






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